クレマチスが壁一面に咲く光景に憧れて、数年前にルーフバルコニーで育て始めました。
しかし高層階あるあるかもしれませんが、乱れた強風で枝がポキポキと折れたり葉が飛んでしまって、なかなかうまく誘引できません。結果、思い描いていたような開花にはたどり着けませんでした。
それでも枯れてはいないようで、毎年春になると芽吹きます。

この経験から、高層階では「つるを伸ばして誘引するタイプのクレマチス」はかなり難しいのかなと感じました。
それでもクレマチス自体は諦めきれず、別の楽しみ方を探して選んだのがカートマニージョーです。
カートマニージョーは、つるを長く伸ばして壁やフェンスに咲かせる一般的なクレマチスのイメージとは少し違い、コンパクトにまとまるタイプです。

高層階では風の影響を受けにくい形のほうが扱いやすいと感じ、この品種を選びました。
目次
カートマニージョーの基本情報
高層階ベランダで育てやすいかを基準にまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 植物名 | クレマチス・カートマニージョー(Clematis 'Cartmanii Joe') |
| 系統 | 常緑性クレマチス(ニュージーランド系) |
| 特徴 | コンパクトにまとまり、白い小花を株いっぱいに咲かせる |
| 開花時期 | 春(3月〜4月頃) |
| 耐寒性 | 普通(-5℃~-8℃ ※環境差がある) |
| 耐暑性 | 普通(蒸れに注意・風通しは有利) |
| 耐風性 | やや強い(コンパクトで風の影響を受けにくい) |
| 乾燥耐性 | 中(乾燥しすぎは注意・やや控えめ管理が向く) |
| 直射耐性 | やや弱い(真夏は半日陰が無難) |
| 日当たり | 日なた〜半日陰 |
| 水やり | 乾いたら与える(やや控えめ管理が向く) |
| 土 | 水はけのよい培養土(多肉用よりは保水性あり) |
| おすすめ栽培 | 鉢植え(高層階では特に管理しやすい) |
| 総合評価(高層階適性) | ○(つる性より扱いやすく現実的、枝も折れにくい) |
※耐寒性は普通とされていますが、わが家の高層階ベランダでは放置気味の乾燥管理だったこともあり、根が凍結しにくかったのか、温度計がマイナス10℃程度の寒さでも問題なく越冬しました。
ただし、環境や鉢の状態によって結果は変わるため、必ずしも同じように耐えられるとは限りません。
わが家の栽培環境(高層階ベランダ)
育てている場所は、ルーフバルコニーよりは条件がやや緩いベランダの一角です。
(→ルーフバルコニー環境について詳しくはこちら)
南向きで北風をある程度防げる場所があり、さらにわずかですが屋根もかかっている一角です。ルーフバルコニーよりは、少しだけ条件が緩くなります。
とはいえ、そこも地上より風は強く、強風時には雨が吹き込む場所なので、決して穏やかな環境ではありません。

このエリアは基本的に放置気味で管理しており、過去にも同じ場所で生き残った植物については別記事で紹介しています。
■アロマティカス
■ローズマリー
■レウイシア
■黒法師(手すり側の過酷ゾーンでドラゴンスケール化)
※環境と放置加減は、これらの記事の方が分かりやすいです。
カートマニージョーの成長記録
【2024年】購入時はしっかり開花
購入時の写真はありませんが、2024年春に小さな開花株を購入しました。この年は生産者さんの管理状態のまま、しっかりと花が咲きました。
【2025年】手をかけたのにほとんど咲かず
翌年も咲かせたいと思い、花後にスリット鉢へ植え替え、定期的に肥料を与えるなど少し手をかけて管理しました。
しかし2025年の春は、花数がかなり少なく、正直がっかりする結果でした。
その後はベランダの一角に置いたまま、ほぼ放置状態になっていました。

【2026年】放置気味でまさかの開花
放置していたためすぐには気づかなかったのですが、2026年3月、株をよく見ると蕾のようなものがついていました。

株自体は小さいままですが、そのまま4月上旬には、ほぼ満開の状態になりました。

開花すると、曇りの日でもパッと華やかになる明るさがあります。
なぜ放置気味の年のほうが咲いたのか
同じ土を使っているほかの鉢と比べても、カートマニージョーは乾きにくいと感じました。
水をあまり吸わないというよりは、根が細かく密に張ることで土の中に水分が残りやすく、さらに株自体がコンパクトなので水の消費もゆるやかなため、結果的に乾きにくくなっているのかもしれません。
高層階では風で乾きやすい環境になるのですが、この株はその影響も受けにくく、水やりの頻度が自然と減っていきました。
その結果、意図せず放置気味の管理になり、土がしっかり乾く時間が長くなっていたように思います。
実際、この年は水やりはかなり控えめで、肥料もほとんど与えていませんでした。
前年はもう少し手をかけていたのですが、結果としては放置気味だった今年のほうがよく咲いています。
カートマニージョーは、ある程度乾く時間があったほうが根の状態が安定しやすく、肥料を控えめにしたことで葉ばかりにならず、花付きが良くなった可能性があります。
特に高層階のような強風環境では、やわらかく育った株よりも、しっかり締まった株のほうがダメージを受けにくくなります。その結果、開花につながったのかもしれません。
高層階では「手をかけすぎないほうが合う植物もある」と感じた出来事でした。
高層階でクレマチスを楽しみたい人へ
つるを伸ばしてフェンスや壁一面に咲かせるクレマチスは、環境が合えばとても魅力的です。
ただ、高層階の強風環境では、その理想通りに育てるのは難しいと感じました。
その点、カートマニージョーのようにコンパクトにまとまるタイプであれば、風の影響を受けにくく、鉢植えでも管理しやすいです。
「クレマチスを理想通りに育てる」のが難しくても、「クレマチスを楽しむ」ことはできます。
高層階で何度も折れてしまったり、うまく誘引できなかった経験がある方には、カートマニージョーはかなり現実的な選択肢だと思います。
まとめ
高層階のベランダでは、風の影響でつる性のクレマチスは思うように育たないことがあります。
一方で、カートマニージョーのようなコンパクトなタイプであれば、環境に合いやすく、放置気味でもしっかり開花する可能性があります。
クレマチスに憧れはあるけれど環境的に難しいと感じている方は、こういった品種から試してみるのもいいかなと、育ててみて思いました。
あわせて読みたい
■同じ場所で生き残った植物はこちら
→ アロマティカス
→ ローズマリー
→ レウイシア
→ 黒法師(手すり側の過酷ゾーンでドラゴンスケール化)