強風×最上階ルーフバルコニーのズボラ園芸ラボ

マンション最上階の風と乾燥バルコニーで、育つ植物をゆるっと検証しています

ミヤマホタルカズラ(リンドラスター)は夏越しが難しい?地植え・冬越しと根伏せでの増やし方

ミヤマホタルカズラ(リンドラスター)は、鮮やかな青い花が魅力の人気グランドカバーです。
ただし、育ててみると「冬は平気なのに夏に弱る」「秋に突然枯れた」という声も少なくありません。

わが家でも、夏越し後に見た目は元気なのに株元がかなり傷んでいる状態になりました。そこで、元気な茎を使って根伏せで株更新したところ、翌春にはしっかり復活して開花しました。

この記事では、実際の栽培記録をもとに、

  • ミヤマホタルカズラはなぜ夏越しが難しいのか
  • 地植え・鉢植えどちらが育てやすいか
  • 冬越しはできるのか
  • 根伏せで失敗しにくく増やす方法

をまとめて紹介します。

わが家の環境について詳しくはこちら


目次


ミヤマホタルカズラの基本情報

項目 内容
名前 ミヤマホタルカズラ(リンドラスター)
学名 Lithodora diffusa ‘Lindor Star’
分類 ムラサキ科・多年草(常緑低木として扱われることもある)
草丈 約5〜15cm
株張り 約20〜40cm(横に広がる)
開花時期 4月〜5月頃
花色 青(中心が青い星型)
性質 匍匐性(地面を這うように広がる)
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い(特に高温多湿が苦手)
日照 日なた〜半日陰
水やり やや乾き気味を好む
用土 水はけの良い土
増やし方 挿し木、根伏せ
用途 グランドカバー、ロックガーデン、鉢植え

ミヤマホタルカズラ(リンドラスター)花

ミヤマホタルカズラ(リンドラスター)の花

中心が鮮やかな青で、外側に向かって白が広がる星型(スター咲き)の花がとても印象的でかわいいです。

地面を這うように広がる性質があり、グランドカバーやロックガーデン向き。

寒さには比較的強いですが、夏の高温多湿はやや苦手な印象です。


ミヤマホタルカズラは夏越しが難しい?枯れやすい原因

わが家で育てた体感では、冬越しより夏越しのほうが難しい植物だと感じます。

主な理由は以下の3つです。

■高温多湿に弱い

真夏の蒸れや長雨が続くと、株元が傷みやすくなります。

■見た目ではダメージがわかりにくい

葉先は青々としていても、株元が茶色く枯れ込んでいることがあります。

■夏を越しても秋に突然弱ることがある

夏のダメージが蓄積し、気温が落ち着いた秋に一気に弱るケースもあります。


わが家の実例|夏越し後の株の状態

この株は実は2代目です。

2024年は夏を越したあと、秋に突然枯れてしまいました。

その反省もあり、2025年は10月の時点でしっかり株元を確認。やはり、全体は元気そうでも、株元はかなりスカスカで傷んでいました。

■2025年10月末(全体)

ミヤマホタルカズラ 鉢植え 全体 2025年10月 夏越し後 元気に見える様子

一見すると青々としていて、夏越し成功に見える状態

パッと見は問題なさそうなのですが…

■2025年10月末(株元)

ミヤマホタルカズラ 株元 枯れ込み 2025年10月 ダメージの様子

株元はかなり枯れ込んでいる状態

株元を見ると、かなりダメージが出ています。
この状態だと、また全体が弱っていく可能性が高そうです。

ここで「そのうち回復するだろう」と待つより、元気な茎を使って更新した方が安全と判断しました。


ミヤマホタルカズラの増やし方は根伏せがおすすめ

一般的には挿し木でも増やせますが、リンドラスターの場合は、挿し木より根伏せの方が圧倒的にラクで成功率が高いです。

その理由は、もともと匍匐性があり、茎が土に触れると発根しやすい性質があるためです。

根伏せのメリット

  • 親株につながったまま発根するので失敗しにくい
  • 特別な資材がいらない
  • 弱った株の更新にも使える
  • 地植え・鉢植えどちらでもできる

根伏せのやり方とコツ(地植え・鉢どちらでもOK)

適期は

  • 春(3月〜5月)
  • 秋(9月下旬〜10月)

暑さ寒さが落ち着いた時期がおすすめです。

今回は夏越し後の、株元の傷みを確認した10月に実施しました。

手順

  1. 元気な茎を選ぶ
  2. 節のある部分を土に触れさせる
  3. 軽く土をかぶせる
  4. U字ピンや針金で固定する

風で動くと発根しにくくなるため、しっかり固定すると成功率が上がります。

固定には、針金をU字に曲げたものを使いました。

園芸用 U字ピン 手作り 針金 根伏せ 固定方法

茎を固定するために使ったU字の針金

U字ピン 手作り 針金 根伏せ 茎にまたがるように刺す

茎にまたがるように刺しておく

これを茎にまたがるように刺しておくと、風でも動きません。

(わが家は強風環境なので、ここはかなり重要なポイントでした)

鉢植えでもできる?

できます。ひと回り大きい鉢に植え替えるか、株元の空いたスペースに茎を固定すれば同じ方法で可能です。

※茎を固定できるだけのスペースがあるかがポイントです。


根伏せ後の管理ポイント

水やり

乾き気味を好む植物ですが、発根までは極端な乾燥に注意します。

今回は地植えにしたため、植え付け後の水やりはせず、雨のみで管理しました。

ミヤマホタルカズラ 根伏せ 直後 全体像 地植え 状態

根伏せ直後の全体の様子

触りすぎない

根が出る前に動かすと失敗しやすいため、しばらくそのままにします。

発根確認の目安

茎をそっと持ち上げて抵抗があれば、根が出ている可能性が高いです。


冬越しの様子|霜や雪でも大丈夫?

わが家では、

  • 霜あり
  • 2月に積雪あり

という環境でしたが、特別な防寒なしでも冬越しできました。

耐寒性は比較的強めですが、寒冷地や凍結が続く地域では、株元のマルチングや軒下管理が安心です。

わが家の環境について詳しくはこちら


春の生育|蕾から開花まで

3月末には蕾を確認でき、4月中旬にはしっかり開花しました。

根伏せした茎からも花が上がり、株更新がうまくいきました。

■2026年3月末(つぼみ)

ミヤマホタルカズラ 蕾 2026年3月 冬越し後 生育

冬越し後、根伏せの茎に蕾がついた様子

■2026年4月中旬(開花)

さらに4月中旬になると、

ミヤマホタルカズラ 開花 2026年4月 根伏せ株 花の様子

根伏せした茎からも花が咲き始めた

根伏せした部分からも、しっかり花が上がっています。


発根の確認|根伏せはいつ切り離す?

固定していた茎をそっと持ち上げてみると、

ミヤマホタルカズラ 根伏せ 発根 状態 茎から根が出ている様子

U字針金で固定していた部分から発根している

しっかり根が出ています。

ここまでくれば、親株から切り離して独立した株として育てることが可能です。


地植えと鉢植えはどっちが育てやすい?

  地植え 鉢植え
メリット 水切れしにくい・広がりやすい 移動しやすい・管理しやすい
デメリット 夏の蒸れ対策がしにくい 水切れ・鉢の高温に注意
向いている環境 庭・ロックガーデン ベランダ・高温環境

わが家のような「高層階+直射+強風」環境では、 夏だけ移動できる鉢植えのほうが管理しやすいかもしれません。今年は、

・地植えのまま育てる株

・鉢植えにして管理する株

この2パターンで夏越しの様子を比較してみる予定です。結果はまた更新します。


よくある質問

ミヤマホタルカズラは日陰でも育つ?

明るい半日陰なら育ちます。ただし花つきを優先するなら日当たりのよい場所がおすすめです。

毎年咲きますか?

環境が合えば多年草として毎年咲きます。ただし夏のダメージには注意が必要です。

リンドラスターと普通種の違いは?

花色や咲き方など園芸品種としての違いがあります。リンドラスターは星咲きの花姿が特徴です。


まとめ|夏越しが不安なら根伏せで保険をかける

ミヤマホタルカズラ(リンドラスター)は、寒さには比較的強い一方、夏の高温多湿にはやや弱い植物です。

そのため、

  • 夏越し後に株元を確認する
  • 弱っていたら早めに対策する
  • 元気な茎を根伏せして株更新する

この流れがおすすめです。

「毎年夏に弱る」「秋に突然枯れる」と感じているなら、根伏せで保険株を作っておくとかなり安心です。